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杉養蜂園のいま

みつばち通信 2012年 1-2月号

イメージ 蜂を守る網も手作業で作っています。

自分達の手で

 蜜蜂は一つの巣を住み家として、集団で生活します。その数は数千匹から数万匹にもなり、それはたった一匹の女王蜂から生まれた一つの家族です。最盛期には5~6万匹にもなる働き蜂と、全体のわずか5%程度のオス蜂の上に君臨するのが女王蜂です。養蜂家はこうした蜜蜂の習性を利用して、女王蜂を自らの手で育て、蜂の数を増やしていきます。産卵能力の高い女王蜂を育てることが強勢群(元気で勢いのある蜜蜂の群れ)をつくることになるのです。

イメージ 養蜂部の若い力。

 杉養蜂園では春から夏にかけての採蜜を終えた後、北海道で強勢群づくりに励みます。強勢群づくりは若い蜂の中から元気な群れを選び、巣箱に分けていきます。最初は巣箱の中に一枚の巣枠しか入っていませんが、蜂の数が増えるにつれて徐々に3枚、5枚と巣枠を増やしていきます。この見極めがとても難しく、熟練の養蜂家の経験と勘だけが頼りです。どんなに技術が発展しても、養蜂家の仕事だけは全て人間の手仕事で行うしかないのです。
 養蜂家の仕事は全て自然の摂理に則っており、人間の力だけでは決して蜂蜜を採ることはできません。養蜂家たちは自然に感謝し、蜜蜂たちに愛情を注ぎながら日々の活動を行っています。その技術と伝統は時代を超え、世代を超えて未来へと受け継がれています。