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杉養蜂園のいま

みつばち通信 2013年 5-6月号

イメージ 一人の養蜂家として誇りを持ちながら、今年の秋田での採蜜も責任者としての責務に挑みます。

新たな蜜源地の確保

 杉養蜂園での11年に渡る養蜂活動の中で、代々受け継がれてきた自然と対話し、すべて自分たちの手で行うという実践の在り方に誇りを持って取り組んでまいりました。私が一人の養蜂家として、今も変わらない活動の拠り所としているのは、杉養蜂園の根幹とも言える「健やか農蜂業」の実践です。近年は自然環境の変化にともない、日本各地で蜜源地や蜜蜂の数の減少が報告されています。幸い、杉養蜂園では養蜂部員が採蜜の期間以外も年間を通して環境の優れた蜂場を自らの目で確かめ増やしていることもあり、熊本県内で約50箇所、秋田で8箇所、北海道で約40箇所と日本全国で約100箇所以上の蜂場に広げることができています。今年は採蜜期直前の天候不良によりれんげ蜜の採蜜量が少なく、自然の摂理の厳しさを改めて痛感しました。しかし、来年以降の安定した採蜜量を目指し、今後もたゆまぬ努力を重ねてまいります。

準備 巣箱の移動は蜜蜂の負担を少なくするため、気温の低い早朝や夕方に素早く行います。

 杉養蜂園では蜂場を増やし、蜜蜂の強勢群をつくる一環として夏から秋にかけて秋田、北海道への大移動を通した養蜂活動を行っています。昨年、はじめて責任者として秋田での採蜜をまかされた際は、大きな喜びを感じると同時に、天候や気温によって左右される採蜜のタイミングの難しさも感じ、先輩養蜂家たちの実践を思い出しながら自分なりの解釈を加え、採蜜にあたりました。幸い天候にも恵まれ、予想以上の採蜜量を得ましたが、その成果を蓄積し、新たな目標を持って取り組むことが必要です。今年も責任者として職責にあたることとなり、収穫量の達成はもちろんですが、より一層の若手養蜂部員の技術と意識のレベルアップをはかることも念頭に置いております。伝統ある養蜂業の継承を進めるとともに、若い感性と理論をもとに新しい息吹を吹き込まないといけないと思います。毎年天候などの条件は変わりますが、蜜蜂たちが最高の仕事ができるようにベストを尽くすことに変わりはありません。
養蜂事業部員 大西貴也