
女王バチとは1つの巣箱にたった1匹だけしかいない特別な存在の大きなハチで、卵を産むことが仕事です。
女王バチは成長がとても早く、12日目にはサナギになり、16日目に誕生します。 女王バチも働きバチも、産まれてから3日目までは働きバチの咽頭腺から出る分泌物であるローヤルゼリーという特別食を与えられますが、 4日目から働きバチの食事は蜜になっていきます。
どのメスの幼虫も女王バチになる素質を持っていますが、ローヤルゼリーを与え続けられた1匹の幼虫だけ体が大きくなっていき、 優れた繁殖能力を持つことができるようになり、女王ハチになるのです。
女王バチとして選ばれた発育の良いみつばちは、産まれて10日目ぐらいで一生のうち1回だけ交尾をします。 女王バチの寿命は働きバチのおよそ40倍の約4年間で、その間ローヤルゼリーのみを食べながら毎日卵を産み続けます。
女王バチが卵を産む前には、まず巣房に顔を覗かせて中がきれいな状態かしっかりと点検を行います。 そうして、きれいな巣房にだけ卵を産んでいくのですが、多い時期には1日に1,500〜2,000個(1分間に1個の割合)を産むことがあります。 さらに女王バチは、雄と雌の異なる卵を正確に産み分けることができます。その違いは、受精卵か無精卵かの違いです。
受精卵は働きバチになり、無精卵はオスバチになるのです。そんな大仕事をこなせる秘密は、女王バチの食事であるローヤルゼリーにあります。 ローヤルゼリーは働きバチの約40倍も長生きをする女王バチの唯一のエネルギー源であり、ハチミツより高タンパクで非常にたくさんの栄養素を含んでいるから長生きができるのです。
初夏の時期は巣の中が一番栄える時期です。女王バチが毎日産み続ける卵や、 その卵から成長した働きバチで卵を産む場所が少なくなってくると、オスバチの卵を産み始め、 続いて女王バチの候補たちを産みます。こうして次の世代の卵を残した後、分蜂(ぶんぽう)といわれる引っ越しを行います。 女王バチは半数以上の働きバチを引連れてべつの場所に移動し、新しい巣を作ります。
元の巣では、新たな女王の座についた女王バチが産卵に入ります。

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