2025.05.08 コラム
マヌカハニーを食べ続けた結果どうなる?期待できる効果とは

スーパーやコンビニエンスストアに並ぶ商品のなかで、“マヌカハニー”の文字を目にしたことはございませんか?
「よく見かけるけど、ほかのはちみつと何が違うの?」と、疑問を抱いている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、マヌカハニーとほかのはちみつの違いや、食べ続けることで身体に訪れる変化について解説します。
ぜひ最後までご覧いただき、健康的な食生活の実現にお役立てください。
そもそもマヌカハニーとは
マヌカハニーとは、ニュージーランドのごく一部の地域に原生する、“マヌカ”という樹木の花を蜜源とするはちみつです。
希少な樹木の花蜜からつくられるマヌカハニーは、ニュージーランド政府によって品質や価格が徹底的に管理されています。
こうした政府による厳正な検査を通過したものだけが、“マヌカハニー”と名乗ることを認められ、市場へと流通しているのです。
ほかのはちみつとは何が違うのか
マヌカハニーには、ほかのはちみつにはない、“メチルグリオキサール”という成分が含まれています。
メチルグリオキサールは、食べ続けることで強い身体づくりに役立ちます。
はちみつがもともと持つ強みにプラスして、マヌカハニーにはこのメチルグリオキサールという特有の成分が含まれているからこそ、健やかな生活をサポートしてくれるのです。
マヌカハニーを食べ続けるとどうなる?
それではここから、「マヌカハニーを食べ続けるとどうなるのか」について解説します。
ただし以下でお伝えする内容には個人差があり、特定の効果を保証するものではありませんので、その点はご了承ください。
強い身体をつくれる
マヌカハニーはニュージーランドの先住民マオリが、伝統的に傷の手当てや喉・胃の不調に用いてきたはちみつです。特有の抗菌成分であるメチルグリオキサールを含み、現代でも創傷治療や口内ケアなど、天然の抗菌剤として注目されています。
マヌカハニーを定期的に摂取することで、メチルグリオキサールの作用が身体本来の健やかさを引き出し、不調を感じにくい強い身体をサポートしてくれます。
身体の内側からスッキリ感を得られる
マヌカハニーを摂取すると、身体の内側からきれいになり、爽快で調子の良い日々を送れます。
「なんだかスッキリしないな……」とお悩みの方は、普段の食事にマヌカハニーを取り入れてみてください。
美しさを維持できる
美しさを維持できれば、友人や周りの人から「何か特別なスキンケアをしているの?」と、尋ねられるようになるかもしれません。
ハリのある毎日を過ごすために、日々の保湿ケアとともにマヌカハニーを食べてみてはいかがでしょうか。
関連記事:マヌカハニーとは?効果やおすすめの食べ方を詳しく紹介
マヌカハニーを食べ続けることの懸念点

毎日健康的にマヌカハニーを楽しむうえでは、押さえておきたい懸念点も存在します。
以下で紹介する2つの懸念点を把握したうえで、日々の習慣にマヌカハニーを取り入れましょう。
懸念点①カロリーがやや高い
マヌカハニーは、カロリーがやや高めの傾向にあります。
マヌカハニーのカロリーは100gあたり約300kcalで、一般的なはちみつの294kcalよりもやや高めです。そのため量を気にせず食べ続けると、知らず知らずのうちにカロリーオーバーとなり、体重が増えてしまうかもしれません。
健康や美容を心がけている方は、1日あたり大さじ1杯程度を2~3回に分けて摂取するのがよいでしょう。
摂取量をきちんと把握していれば、急に体重が増える心配もなく、マヌカハニーを食べられます。
懸念点②独特の風味がある
マヌカハニーには特有の風味があるため、人によっては「味があまり好みではない」と感じてしまう可能性があります。
そのような方のために、風味を和らげる食べ方を後ほど紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:マヌカハニーを食べてはいけない方の条件とその理由を解説
マヌカハニーに期待できる変化が表れるまでの期間
体調や摂取量によって個人差はありますが、マヌカハニーに期待できる変化が表れるまでの期間は、一般的に1~3か月程度といわれています。
強い身体をつくるためには、ある程度の期間を要すると覚えておきましょう。
すぐに変化が感じられなかったとしても、継続して食べ続けることが何より大切です。
マヌカハニーを食べるタイミング
マヌカハニーは、朝食前や就寝前に食べるのがおすすめです。
食べるタイミングごとの、期待できる効果と考えられる懸念点を、以下の表にまとめましたのでご確認ください。
▼食べるタイミング別の期待できる効果と懸念点

マヌカハニーを食べる際は、上記の懸念点をきちんと押さえ、かつ摂取量を守って食べましょう。
マヌカハニーを食べ続けるときに覚えておくべきこと

ここまでご覧になったうえで、「マヌカハニーを食べてみようかな?」と興味が湧いてきた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような方に向けて以下では、マヌカハニーを食べ続けるにあたって覚えておきたいポイントを解説します。
ポイント①摂取量を守る
マヌカハニーを食べる際は、摂取量を守りましょう。
個人の健康状態によって多少の差は生じますが、推奨されている摂取量は1日あたり大さじ1杯程度です。
マヌカハニーにはさまざまな栄養素が含まれているものの、摂取量と期待できる効果が比例するわけではありません。
多く食べると、それだけ摂取カロリーが増えてしまうため、1日あたりの決められた量を超えずに食べ続けることが重要です。
関連記事:はちみつを食べたら太る?食べる際のポイントも紹介
マヌカハニーの摂取がおすすめの方
ここまでの内容を踏まえて、マヌカハニーの摂取がおすすめの方の特徴を改めて整理しました。
▼マヌカハニーの摂取がおすすめの方の特徴
- ・強い身体を目指したい
- ・ハリのある肌を求めている
- ・体内環境を整えたい
- ・運動をしている
上記の項目に一つでも当てはまる場合は、日々の食生活にマヌカハニーを取り入れてみてはいかがでしょうか。
マヌカハニーのおいしい食べ方
前項の内容に当てはまる方、あるいは「健康のためにマヌカハニーを食べてみようかな」とお考えの方は、以下で紹介するおいしいマヌカハニーの食べ方をぜひご参考ください。
独特の風味を和らげる方法も、あわせて紹介します。
そのまま食べる
マヌカハニー独特の風味に抵抗がなければ、そのままでも十分おいしくいただけます。
スプーン1本を用意するだけで、マヌカハニーに含まれるさまざまな栄養素を手軽に摂取できます。
トーストやヨーグルトにかける
トーストやヨーグルトにかけるのも、お手軽かつおいしく食べられるのでおすすめです。
トーストにかける際は、最初にバターを塗っておきましょう。
バターのコクとマヌカハニーが合わさって、一段とおいしさが増します。
またヨーグルトと一緒に食べると、マヌカハニー特有の風味が和らぐので独特の味わいが得意でない方は、この食べ方をお試しください。
砂糖の代わりに使う
コーヒーや紅茶を飲む際に、砂糖の代わりとしてマヌカハニーを入れるのもおすすめです。
特にコーヒーの苦みはマヌカハニーの甘さと相性が良く、マヌカハニーの独特のクセも和らぐのでよりおいしくいただけます。
ただし、マヌカハニーに含まれる栄養素のなかには、熱によって壊れてしまうものがあります。
そのため、少し冷まして飲みやすい温度になってから溶かすとよいでしょう。
関連記事:健康にも効果抜群なマヌカハニーの食べ方を紹介
マヌカハニーを食べ続けた結果、強い身体づくりが期待できる!

今回は、「マヌカハニーを食べ続けた結果がどうなるのか」について解説しました。
マヌカハニーを継続して食べ続けることで、毎日を元気に過ごせる可能性が高まります。
ただし食べ過ぎると体重増加の原因となりかねないため、摂取量をきちんと守って健康維持に役立てることが大切です。
コラム監修者

平柳 要先生
肩書:医学博士(東京大学)/保健学修士(東京大学)
所属:株式会社 食品医学研究所 代表兼所長
【略歴】
東京大学大学院医学系研究科(生理学)修了後、イタリア・パルマ大学、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学の客員研究員を経て、日本大学医学部(衛生学)准教授となる。
これまで日本体育大学(公衆衛生学/労働衛生学)、佐野日本大学短期大学(公衆衛生学)などの非常勤講師、日本人間工学会、日本宇宙航空環境医学会、日本臨床高気圧酸素・潜水医学会の理事や日本衛生学会、日本予防医学リスクマネージメント学会の評議員などを務めた。
現在は(株)食品医学研究所の代表兼所長。
【専門分野】
・特殊環境医学(宇宙環境生理学、海洋環境生理学、作業環境衛生学)
・科学的根拠(エビデンス)に基づく食材の健康効果研究
【メディア出演歴】
・NHK「ためしてガッテン」
・TBSテレビ「名医のTHE太鼓判!」
・テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」
・CBCテレビ「健康カプセル!ゲンキの時間」
その他、MBS・テレ東・BSフジなど多数出演。
【監修・寄稿実績】
・蜂蜜力(主婦と生活社)
・魔法のハチミツ(マキノ出版)
・体が整う とっておきのしょうがレシピ(ナツメ社)
その他、食品の健康効果に関するムックや新聞・雑誌への
記事の投稿・監修は200冊以上。
【執筆著書】
・がん予防に実は「日光浴」が有効なわけ-ビタミンDの驚きの効力(講談社)
・病気にならない!しょうが緑茶健康法(サンマーク出版、中国語版あり)
・医学博士が考案した長生きふりかけ(サンマーク出版)
その他、専門書『現代生活と保健衛生』(篠原出版新社)・『新編衛生学実習』(南山堂)など、
健康・保健に関する書籍を多数執筆。
【外部リンク】
食品医学研究所ブログ:http://h-and-w.jp/column/
マイベストプロ群馬ブログ:https://mbp-japan.com/gunma/food-medicine/column/