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2025.08.15 コラム

みりんをはちみつで代用するには?ほかに代用できる調味料も解説




「みりんを切らしてしまった……」というときは、はちみつを使って代用することができます。

そのまま食べてもおいしいはちみつが、普段使うことの多い調味料の代用品にも使えると考えると非常に便利ですよね。

そこで今回は、はちみつをみりんの代用品として使う方法を、はちみつでほかに代用できる調味料とともに紹介します。

紹介する方法は本日から簡単に試せますので、ぜひご参照ください。

みりんの代用品を作る際の考え方


みりんの代用品を作る際の基本的な考え方は、“糖分とアルコールを混ぜ合わせる”ということです。

その理由を知るために、まずは料理におけるみりんの効果を簡単に確認しておきましょう。

みりんには主に、2つの効果があります。

一つ目は、料理に甘みを足す効果で、二つ目は食材の臭みを消す効果です。

料理に甘みを足す効果は、みりんの原材料のもち米・米麹・焼酎が、製造工程の熟成を通して上品でまろやかな甘みを持つ糖分に変化することによって引き出されます。

また、食材の臭みを消す効果は、焼酎に含まれるアルコールによるものです。 調理時の熱でアルコールが蒸発すると、食材の臭み成分も一緒に飛ばしてくれます。

このように、料理におけるみりんの主な効果には、糖分とアルコールが大きく関わっているのです。

「みりんが家にない……」という場合にも、この点を押さえておけば代用品を作ることができます。

みりんの代用品としておすすめの組み合わせ




ここでは、みりんの代用品を作る際のおすすめの組み合わせとして、“はちみつと日本酒”“砂糖と日本酒”の2つを紹介します。

それぞれ目安となる分量も記載していますので、以下を参考に試してみてください。

はちみつと日本酒


みりんの代用品を作る際にもっともおすすめなのが、はちみつと日本酒の組み合わせです。

はちみつの糖分の多くは、ぶどう糖と果糖です。

このうち、ぶどう糖はみりんにも多く含まれている糖分の一種なので、はちみつを使うことで、みりんの特徴的な柔らかい甘みを再現できます。

また、日本酒はみりんのアルコールの効果を補うために入れます。 日本酒のアルコール度数は約14%です。

これはみりんとほぼ同じ数値のため、実際にみりんを調理に使用する感覚で使えます。

くわえて日本酒は米を原材料としているため、もち米や米麹を使うみりんの味わいにより近づけられます。

はちみつと日本酒で代用品を作る際の分量は、みりん大さじ1の場合、はちみつ小さじ1/2強と日本酒大さじ1が目安です。

砂糖と日本酒


はちみつがご家庭にない場合は、砂糖と日本酒でもみりんの代用品を作れます。

砂糖は普段から料理で使うことが多いため、試しやすいのではないでしょうか。

ただし、はちみつを使用する場合と比べると、砂糖に含まれる糖分はあっさりとした甘みが特徴のショ糖に分類されるため、みりんとの味の違いを感じることがあるかもしれません。

そのため砂糖で代用する場合は、甘みを調整するために、はちみつの場合よりも多めに加えます。 具体的にはみりん大さじ1の場合、砂糖小さじ1.5強と日本酒大さじ1を混ぜ合わせて作ります。

日本酒がないときはどうすればよい?


日本酒が手元にない場合には、白ワインでも代用できます。白ワインのアルコール度数もみりんの14%に近い数値のため、白ワインでもみりんのアルコールの役割を十分に果たしてくれます。

ただし、白ワインは原材料のぶどう由来の甘さが強いので、はちみつや砂糖の量は日本酒と混ぜ合わせる場合よりも、やや量を減らしつつ味を見ながら調整することが、失敗しないためのポイントです。

みりんにはどのような効果がある?


みりんがご自宅になかった場合、「みりんは使わず、そのまま料理を続けてしまおう」と思うこともあるかもしれません。

しかし、みりんを使わないことで失われる効果もあります。 以下で、みりんが持つ効果を具体的に確認しておきましょう。



このように、みりんは料理において重要な役割を担っている調味料であるといえます。

みりんを切らしていたとしても、はちみつや日本酒などを使い、できる限り代用品を準備することをおすすめします。

みりん以外にもある!はちみつで代用できる調味料




はちみつは、みりん以外のほかの調味料の代用品としても使えます。

はちみつには健康を維持する効果も期待できるので、以下を参考にして、日々の料理に取り入れてみてはいかがでしょうか?

砂糖


はちみつで代用できる調味料としてまず挙げられるのは、砂糖です。

砂糖を使用する場面で、砂糖の7~8割程度の分量のはちみつを使うことで簡単に代用できます。

はちみつは、砂糖よりも甘みが強いといわれているため、量を少なくしても十分に甘さを感じられます。

また、エネルギー量と糖質量が砂糖と比べて少ないのもうれしいポイントです。

100gあたりのエネルギー量・糖質量を比較してみると、はちみつが329kcal・81.9gなのに対し、砂糖(上白糖)は391kcal・99.3gです。



これらのことから、はちみつは「体重管理を頑張りたい」というときに最適な代用品といえます。

参照元:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」

メープルシロップ


パンケーキのトッピングやコーヒー・紅茶の甘み、また肉料理の下味に使われるメープルシロップも、はちみつで代用できます。

メープルシロップは、カエデの樹液を煮詰めて作る甘味料です。

はちみつと色合いやとろりとしたテクスチャーは似ていますが、甘みははちみつのほうがやや強めです。

そのため、はちみつでメープルシロップを代用する際は、メープルシロップの8割程度の分量で使用するとちょうどよい甘さに仕上がります。

みりんの種類


ここでは、参考までにみりんの種類を紹介します。

みりんのパッケージを確認してみると、“本みりん”“みりん風調味料”“みりんタイプ調味料”と3種類があることがわかります。

それぞれ製造過程だけでなく、使用方法にも違いがあります。

なお、ここまで紹介してきたみりんは、本項でいう本みりんに該当します。

本みりん


本みりんは、もち米・米麹・焼酎(または醸造アルコール)を原材料として作られた調味料です。

これらの原材料を混ぜ合わせ、60日間程度熟成させることで出来上がります。

製造過程でアルコールが使用されるので、完成した本みりんにも約14%のアルコールが含まれています。

これにより、酒税法上の“酒類”に分類されるため、酒税の対象にもなり、ほかの2種類よりも価格が高い傾向にあるのが特徴です。

みりん風調味料


アルコールをほとんど使わずに、本みりんの風味を再現した調味料が、みりん風調味料です。

水あめやぶどう糖といった糖分に、酸味料やうま味調味料などを混ぜ合わせて製造されます。

みりん風調味料のアルコール度数は1%未満と低く、酒税法上の酒類には該当しないため、本みりんよりも安く購入できます。

ただし、アルコール度数が低い分、本みりんと同様の効果は期待できない点には注意が必要です。

食材の臭みを消したり味を染み込ませたりしたい場合には、本みりんや、はちみつと日本酒の代用品などを使うことをおすすめします。

みりんタイプ調味料


みりんタイプ調味料とは、水あめ・米・米麹の醸造調味料・食塩・アルコールなどを原材料とした調味料のことです。

糖分とアルコールが含まれているため、本みりんと比較的近い感覚で料理に使うことができます。

本みりんとの大きな違いは、塩分を含んでいることにあります。これにより飲用に適さなくなるため、酒税法上の酒類には分類されず、酒税もかかりません。そのため本みりんの効果をそのままに、比較的お手頃な価格で買えます。 しかし、塩分を含んでいる分、使うときの味付けには気をつけなければなりません。

しょうゆや食塩など、塩分が含まれるほかの調味料の量を減らし、料理の味が濃くならないように調整しましょう。

みりんは糖分とアルコールで代用可能!おすすめははちみつと日本酒の組み合わせ




今回は、みりんをはちみつで代用する方法を、分量の目安も交えながら紹介しました。

みりんを切らしてしまったときは、はちみつと日本酒で代用することをおすすめします。

はちみつの主要な糖分のぶどう糖は、みりんにも多く含まれているため、似た甘みを再現できます。

みりん大さじ1の場合、はちみつ小さじ1/2強と日本酒大さじ1を混ぜ合わせればできるので、ぜひ一度試してみてください。

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