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2025.06.23 コラム

巣蜜のおいしい食べ方は?摂取するとどんな効果を得られる?




はちみつに関連する商品の一つに、“巣蜜”とよばれるものが存在します。

まるでミツバチの巣を切り出したかのような特徴的な見た目で、見た瞬間に「どうやって食べればいいんだろう?」と疑問が浮かぶ方もいらっしゃるでしょう。

そこで本記事では、巣蜜のおすすめの食べ方や、含まれる成分・得られる効果などを解説します。

「見た目に惹かれて気になってはいたけども、詳細がわからず手が出せなかった」という方は、ぜひご覧ください。

巣蜜の基本情報


そもそも巣蜜とは、どのようなものなのでしょうか?

巣蜜とは、ミツバチの集めた蜜が蓄えられている部分を、巣ごと切り取ったものです。

巣の部分ごと食べることが可能で、そのまま口にすればはちみつとはまた違った食感を楽しめます。

「普通のはちみつを食べるのと何が違うの?」と思われるかもしれませんが、実は大きな違いがあるのです。

集めた蜜が熟成進むと、ミツバチは蜜ろうで蓋をします。

この状態の蜜は空気にほとんど触れないため、鮮度が高い状態を維持できます。そのため、巣蜜は自然の状態に近いはちみつの風味を堪能できます。

くわえて、巣蜜とはちみつには成分の面でも違いがあります。この点は後ほど詳細に解説いたしますので、引き続きご覧ください。

なお、巣蜜にはコムハニー・巣房蜜という別名もありますが、名称が違うだけで特徴に変わりはありません。よって本記事では以降、基本的に“巣蜜”という名称で統一いたします。

巣蜜の味の特徴


先ほどお伝えした通り、巣蜜は、はちみつ本来の濃厚な甘味や、奥深いコクを楽しむことができます。

また、巣(みつろう)の部分は口に入れるとザクっとした食感があり、通常のはちみつにはない食感を味わうことが可能です。巣をそのまま噛み続けると、蜜ろうが口に残り、ガムのような噛み応えに変わっていきます。

この状態だと、口の中に残る蜜ろうやえぐみが気になってくるかもしれないので、その場合は蜜ろうの部分だけ口から出しても問題ありません。

巣蜜のおいしい食べ方は?


巣蜜は、はちみつと同じようにさまざまな食べ方で楽しむことができます。

これから巣蜜をお試しになる方は、ぜひ以下の食べ方を参考にしてください。

そのまま食べる


まずは、調理などをせずにそのまま食べてみましょう。

巣蜜だからこそ味わえるはちみつの濃厚な風味や、独特の食感を楽しむのに最適な食べ方です。 贅沢にスプーンですくって食べたり、ナイフで小さく切って楽しむのもおすすめです。

食べやすくなるうえに、ザクザクとした食感をより楽しめます。

「蜜ろうが口に残る感じがやっぱり気になる……」という場合には、さらに小さく切って少しずつ食べてみるのがおすすめです。

アレンジして食べる


巣蜜をそのまま食べるのが苦手な方は、ほかの食品・食材にトッピングしてみてください。パンやクラッカー、シリアルなど、しっかりとした食感のある食品に合わせれば、巣蜜の口に残る感覚も気にならなくなります。

デザート感覚で楽しみたいのであれば、ヨーグルトにトッピングしてみるのも一つの手です。ヨーグルトのとろみで巣蜜が食べやすくなるだけではなく、巣蜜の甘さがヨーグルトに加わって、普段とは違った味わいを楽しめます。

さらに工夫を凝らしたレシピとしては、最近話題の「アサイーボウル」や「はちみつプリンの巣蜜のせ」というものもあります。はちみつプリンの巣蜜のせは、はちみつと牛乳、卵、ゼラチンで作ったプリンに、巣蜜とお気に入りのフルーツをのせて食べる、非常に贅沢な一品です。

つるんとしたプリンやフルーツとともに味わうことで、巣蜜の甘さやコクをより深くお楽しみいただけます。

アサイーボウルは、アサイーやバナナなどをベースにしたスムージーに、グラノーラやフルーツ、さらにその上に巣蜜をトッピングしたもの。巣蜜の自然な甘みとコクが、爽やかな果物やザクザク食感のグラノーラと絶妙にマッチし、見た目も味わいも満足感の高いデザートに仕上がります。

温かい飲み物に入れる


温かい飲み物に砂糖の代わりとして巣蜜を入れるのも、おすすめの食べ方の一つです。

蜜ろうは温められると溶けるので、独特の食感がなくなり、どなたでもおいしくいただけるようになります。

ほっとひと息つきたいときには、紅茶やハーブティー、ホットミルクなどに混ぜて飲んでみてください。

巣蜜に含まれる成分




実は巣蜜は、巣の部分とはちみつの部分で含まれる成分が異なるのです。

それぞれの詳細を、順に見ていきましょう。

巣に含まれる成分


巣を食べることで摂取できる成分としては、主に以下が挙げられます。

▼巣に含まれる成分

  • プロポリス

  • ローヤルゼリー

  • ビタミン類

  • ミネラル

  • アミノ酸


このようにさまざまな成分が含まれていますが、なかでも注目したいのが、微量ながら含まれている“プロポリス”と“ローヤルゼリー”です。

これら2つの成分については、以下で詳しく解説していますので、ぜひこのままご覧ください。

プロポリス


プロポリスとは、巣を守るためにミツバチが作り出した天然の物質のことです。

ミツバチは、外敵から巣を守るための巣材を作る際に樹脂を集めることがあります。

集められた樹脂は巣で蜜ろうと混ぜられ、粘着性のある固形物となります。これこそが、プロポリスです。

巣の一部分をまるごと切り出している巣蜜を食べれば、このプロポリスもあわせて摂取できます。

樹脂がもととなっているプロポリスには植物由来の抗菌作用があり、ミツバチの巣に細菌が侵入したり繁殖したりするのを防ぎます。この抗菌作用が人間にもはたらき、急な寒暖差にも負けない身体づくりをサポートしてくれるのです。

また、プロポリスにはフラボノイドやポリフェノールなどの成分も含まれており、それらを摂取することでも毎日を元気に過ごすエネルギーを得られます。

ローヤルゼリー


巣蜜ならではの成分としては、ほかにローヤルゼリーも挙げられます。“ローヤル”という単語が含まれていることから、ローヤルゼリーのことを「はちみつのなかでも特に高級なもの」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。しかし実際は、ローヤルゼリーとはちみつはまったく異なるものなのです。

ローヤルゼリーは、簡潔にいえば女王蜂だけが食べられる特別な物質です。 乳白色のクリーム状という見た目に、独特の酸味がある味わいなど、はちみつとは違った特徴を持っています。また含有する成分も異なり、はちみつには含まれていないアミノ酸や、特有の成分ともいわれる10-ヒドロキシ-2-(E)-デセン酸などを含んでいます。

こういったローヤルゼリー独自の成分が、毎日1,500~3,000個もの卵を産む女王蜂のパワーへとつながっているのです。

ローヤルゼリーに含まれる成分は、人にとってさまざまなメリットをもたらしてくれます。

巣蜜に残ったローヤルゼリーを摂取すれば、季節の変わり目でも元気に過ごせるでしょう。

はちみつに含まれる成分


巣にさまざまな成分があることはわかりましたが、はちみつそのものにも多種多様な成分が含まれています。

▼はちみつに含まれる成分

  • ブドウ糖・果糖

  • ミネラル

  • ポリフェノール

  • 有機酸

  • 酵素


はちみつの主成分はブドウ糖や果糖などの糖類です。これらは身体を動かすためのエネルギー源となるので、ここ一番で頑張りたいときの栄養補給手段として最適です。

ほかにも、はちみつには身体を内側からきれいにする効果が期待できます。

スッキリと気持ちの良い朝を迎えたい方は、はちみつと巣をまるごと味わえる「巣蜜」を取り入れてみましょう。

巣蜜がもたらす効果




ここまでの説明でも触れてきましたが、巣蜜には健康な毎日をサポートしてくれる効果が期待できます。

具体的な効果としては、以下の5つが挙げられます。

スッキリとした毎日をサポートする


すでにご説明した通り、はちみつには身体の内部の“きれい”をサポートする効果が見込めます。

そんなはちみつが豊富に蓄えられている巣蜜を食べれば、スッキリとした気持ちで毎日を過ごせるようになるでしょう。

「朝からイマイチな気分の日が続いてるなあ……」とお悩みなら、巣蜜を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

イキイキとした毎日をサポートする


糖類が主成分のはちみつを食べることが、イキイキと活気に満ちた生活の実現につながります。実際、長時間の運動を行うアスリートも、エネルギー補給の手段としてはちみつを選んでいるケースがあります。

また、屋外と室内の寒暖差などで体調が気になるときにも、巣蜜はうってつけです。

巣蜜に含まれるはちみつには抗菌作用があり、食べることで細菌が増えにくい身体をつくるサポートができるためです。

普段の食事に巣蜜をプラスして、元気な日々を送るための糧としましょう。

季節の変わり目も健康を維持できる


冬から春、夏から秋など、季節の変わり目には体調を崩しやすく、外出もつらく感じることがあります。そんな時こそ、巣蜜がおすすめです。

巣蜜を食べて体の内側から整えることで、スッキリとした気分で毎日を過ごせるでしょう。

若々しさをケアできる


巣蜜のうれしい効果は、健康面だけではなく美容面にまで及びます。

多様な成分を含む巣蜜を食べることが、若々しさのケアにつながるのです。

巣蜜を食べて毎日にハリ・ツヤを与えられれば、会う人に「きれいになったね!」と褒めてもらえるかもしれません。

 



巣蜜の保存方法


最後に、巣蜜の保存方法をお伝えします。

はちみつそのものが常温保存可能であるように、巣蜜も基本的には常温で保存して問題ありません。

ただし、高温・多湿の場所や直射日光が当たる場所では、早々に風味が劣化してしまう可能性があるので、保存場所には注意を払いましょう。特に長期保存する場合には、湿気の少ない冷暗所に保存しておくのが確実です。

また、巣蜜は一度切り分けると、そこからはちみつがあふれ出てしまいます。そのため、食べる分だけを少しずつ切って、楽しみながらお召し上がりください。

巣とはちみつの両方の成分を摂取できる巣蜜は、そのまま食べたり、アサイーボウルやヨーグルトにトッピングしたりするのがおすすめ




今回は、巣蜜の概要や食べ方、そして含まれる成分・得られる効果などを解説しました。

巣蜜とは、ミツバチの巣のはちみつが蓄えられている部分を、そのまま切り取ったものです。

通常のはちみつとは違った食感が楽しめるだけではなく、はちみつにはない成分を摂取することもできます。

そのまま食べてもおいしくいただけますが、もし蜜ろうが気になるのであれば、アサイーボウルやヨーグルトに添えたりパンにトッピングしたりしてお召し上がりください。
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