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2025.05.26 コラム

はちみつとメープルシロップの違いとは?細かく比較して紹介




はちみつとメープルシロップはどちらも天然の甘味料であり、用途も似ていることから、違いを意識せずに使っている方も多いのではないでしょうか。

しかし両者には明確な違いがあるため、健康に気を配るのであれば、このような相違点を踏まえたうえで区別したいところです。

本記事では、はちみつとメープルシロップの違いをわかりやすくお伝えしますので、「違いを知って、上手に使い分けたい」とお考えの方は、ぜひご覧ください。

はちみつとメープルシロップの違いとは?


はちみつとメープルシロップには、大きく分けて7つの違いがあります。

ここからは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

原材料


はちみつの原材料は、ミツバチがさまざまな花から集めてきた蜜です。

複数のミツバチが持ち帰った花の蜜は、巣の中にある巣房(すぼう)という場所に集められ、そこで時間をかけて水分が蒸発することで、濃縮され、はちみつができます。

一方、メープルシロップは、カエデの木から採れる樹液を原材料とした甘味料です。採取した樹液を煮詰めて濃縮し、不純物を取り除くことで、メープルシロップが作られます。

栄養成分


はちみつとメープルシロップでは、共通する栄養成分が多いものの、その含有量には違いがあります。

詳細は、以下の表をご覧ください。

▼100gあたりのはちみつとメープルシロップの栄養成分とエネルギー

・はちみつ  

エネルギー(kcal)、、329

炭水化物(g)、、81.9

カリウム(㎎)、、65

マグネシウム(㎎)、、2

亜鉛(㎎)、、0.1

マンガン(㎎)、、0.21

ビタミンB2(㎎)、0.01

ビタミンB6(㎎)、、0.02

・メープルシロップ

エネルギー(kcal)、、266

炭水化物(g)、、66.3

カリウム(㎎)、、230

マグネシウム(㎎)、、18

亜鉛(㎎)、、1.5

マンガン(㎎)、、2.01

ビタミンB2(㎎)、、0.02

ビタミンB6(㎎)、、微量



このように、ビタミンの含有量については大きな差は見られませんが、カリウムのようなミネラルは、メープルシロップのほうが多く含まれていることがわかります。

それぞれの栄養成分の違いを参考にしながら、用途や好みに応じて選んでみるのもよいでしょう。

参照元:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

エネルギー


前項の表にもある通り、はちみつのエネルギーは100gあたり329kcalであるのに対し、メープルシロップは100gあたり266kcalとなっています。

そのため、エネルギーの摂取量を控えたい場合は、メープルシロップを選ぶのがよいでしょう。

ただし、はちみつとメープルシロップでは甘さの感じ方に違いがあるため、実際の使用量には差が出る可能性があります。

したがって、エネルギーを比較する際は、実際に使う分量をもとに考えることが大切です。

参照元:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年


お伝えしたように、はちみつとメープルシロップでは甘さの感じ方に違いがあります。

個人差はあるものの、はちみつのほうがメープルシロップよりも甘いため、はちみつで甘さを加えたいときは、入れすぎないよう分量に注意しましょう。

甘さの感じ方には、はちみつやメープルシロップに含まれる糖質が関係しています。糖質とは、炭水化物に含まれる栄養素の総称です。

これを踏まえて、上記の表で炭水化物の量を比較すると、はちみつは81.9gである一方でメープルシロップは66.3gとなっています。つまり、はちみつのほうがメープルシロップよりも糖類の量が多いため、甘くなるわけです。

また、舌ざわりや風味にも違いがあります。花の蜜を原材料とするはちみつは、粘度が高く、爽やかな花の香りを堪能できることが特徴です。

それとは対照的に、メープルシロップはさらさらとしており、ほんのりとした木の香りや渋みが楽しめます。

参照元:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

使い方


同じ天然の甘味料であるはちみつとメープルシロップでも、活用方法には違いがみられます。

たとえば、はちみつはヨーグルトやパンにそのままかけて食べるだけではなく、料理や飲み物に混ぜたり、果物を漬け込んではちみつ漬けにしたりするという使い方もあります。

しかしメープルシロップは、料理や飲み物に混ぜることもありますが、そのままかけて食べることが多いです。

先にご紹介したように、両者は栄養成分や風味が異なるため、目的や好みに合わせて使い分けるとよいでしょう。 はちみつやメープルシロップを、料理や飲み物に混ぜる場合は、その粘度の違いにもぜひ注目してみてください。

価格


はちみつとメープルシロップは、どちらも産地やグレードによって、価格に大きな幅があります。

スーパーなどで購入できるはちみつを見ても、100gあたり100円前後から1,000円程度まで、さまざまです。

花の種類や採蜜方法などによっても値段が異なり、希少なはちみつとして有名なマヌカハニーは、グレードの高いものであれば1kgあたり3万円程度にもなる商品も存在します。

片や、メープルシロップの価格は、広く流通している標準的なグレードであれば1kgあたり3,000~4,000円程度です。グレードが高くなると1kgあたり6,000円程度となるケースもあり、こちらもはちみつと同様に、グレードによって価格が大きく異なります。

保存方法


保存方法も、はちみつとメープルシロップでは違いがあります。

はちみつは常温で長期保存が可能ですが、メープルシロップは冷蔵庫で保存したうえで、早めに使いきらなくてはなりません。

これは、はちみつとメープルシロップでは、含まれる水分量が異なるためです。

はちみつは水分量が少ないことから、適切な環境で保存している限りは、長期間でも品質が保たれます。

しかし、はちみつよりも水分量の多いメープルシロップは、開封後に雑菌が繁殖するリスクが高くなるため、必ず冷蔵庫で保存しましょう。

砂糖の代わりにするならどちらが適している?


はちみつとメープルシロップは、どちらも砂糖の代わりとなるため、目的や料理の種類に合わせて選ぶとよいでしょう。たとえば、甘味料の使用量を抑えたい場合は、甘さを強く感じるはちみつが適しています。

独特の風味を楽しみたいのであれば、メープルシロップを加えると、奥行きのある味わいに仕上がります。

ただし、メープルシロップは木の香りや渋みを感じやすいため、幅広い料理や飲み物に活用したいときは、クセのないはちみつがおすすめです。

はちみつとメープルシロップの違いを踏まえて、適切に使い分けましょう




今回は、はちみつとメープルシロップの違いを細かく紹介しました。

はちみつとメープルシロップは、栄養成分やエネルギーなどの違いを踏まえたうえで、目的に合わせて使い分けることが大切です。

料理や飲み物に混ぜるのであれば、粘度や味わいにも着目すると、さらに楽しみ方が広がります。

このように、ほかの食材と合わせる食べ方を試したい場合は、クセの少ないはちみつを選ぶとよいでしょう。

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