2025.03.03 コラム
妊娠中にはちみつを食べてもよい?期待できる効果も解説

妊娠中には、お腹の中の赤ちゃんのことを考えて健康に良い食べ物を積極的に取り入れたいものですよね。
そこで摂取したいのが、多様な栄養成分や健康成分の含まれたはちみつですが「妊娠中に食べてはいけない」という情報を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
本記事では、この情報の真偽についてお答えするとともに、はちみつに期待できる効果についても解説します。
安心してはちみつを味わいたい方は、ご参照ください。
妊娠中にはちみつを食べても大丈夫?
結論から申し上げると、はちみつは妊娠中に摂取しても問題ありません。通常時と同じように、そのまま食べたり、料理に混ぜたりしてはちみつを食べることができます。
では、なぜ「妊娠中にはちみつを食べてはいけない」というような情報が出回っているのでしょうか?
それは、「1歳未満の乳児に、はちみつを与えてはいけない」という事実と混同してしまっていることが原因に考えられます。
「1歳未満の乳児には、はちみつを食べさせてはなりません。」というのも、はちみつにはボツリヌス菌が含まれていることが稀にあり、腸内環境が未成熟な乳児の体内に入ると、中毒症状を引き起こすおそれがあるからです。
中毒症状としては便秘やほ乳力の低下、元気の消失が挙げられ、最悪の場合には、死に至ることもあります。
こうした事実がどこかで歪曲して伝わり、「妊娠中におけるはちみつの摂取も危険である」といった情報が出回ってしまったのでしょう。
実際には妊婦さんが摂取したはちみつが、お腹の中の赤ちゃんに悪影響を与えることはありません。 成人の発達した腸内環境であれば、ボツリヌス菌が死滅するため、安心して食べていただけます。
参照元:厚生労働省「ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161461.html
妊娠中にはちみつを食べると期待できる効果
ご紹介したように、はちみつは妊娠中に摂取しても問題ありません。 それどころか、むしろ、妊婦さんにとってうれしい効果をもたらしてくれる可能性もあります。
▼妊娠中にはちみつを食べると期待できる効果
- ・エネルギーを補給できる
- ・爽快気分で毎日を送れる
- ・体の健康を守ってくれる
- ・気軽に糖分摂取できる
それでは順に解説していきます。
効果①エネルギーを補給できる
はちみつには、疲れやすい妊娠中の生活にエネルギーを与える効果が期待できます。
はちみつは摂取するとすぐに体内に吸収される単糖類が多く含まれています。これにより、日々元気よく過ごすための活力を効率的に与えてくれます。
実際にアスリートのなかには、ハードな練習や試合の最中やあとに、ただの水ではなくはちみつを入れたドリンクを愛用している方もいらっしゃいます。
体力をつけておきたい妊婦さんにとって、はちみつは元気で健康な状態を保つのに役立ち、妊娠生活の助けとなるでしょう。
効果②爽快気分で毎日を送れる
はちみつの摂取によって、毎日を爽快気分で過ごせるようになることも期待できます。
妊娠中は、ホルモンバランスの変化やつわりの影響で、体の水分バランスが崩れることがあります。 それが原因で、「朝からスッキリしない……」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
はちみつには、体の内側のキレイをサポートしてくれる効果があるため、摂取することでこうした悩みからも解消されるかもしれません。
効果③体の健康を守ってくれる
はちみつには、180種類以上の栄養成分や健康成分が含まれており、免疫力を向上させたり、疲労回復を早めたり、老化を遅らせたり、美肌づくりをバックアップしたりして、健康の保持・増進に役立ちます。
効果④気軽に糖分摂取できる
はちみつは、慎重な体重管理が必要な妊娠生活をサポートしてくれる食品の一つです。
はちみつは同量の上白糖よりもカロリーが低いことで知られています。普段の料理に使う上白糖をはちみつに変えるだけで、摂取カロリーを減らすことができます。そのうえ、はちみつは上白糖の約1.3倍も甘味が強いため、少量でも十分な満足感を得られるでしょう。
妊娠中は「お腹の中の赤ちゃんのために」と食事には気を付けると思いますが、はちみつをうまく取り入れて、健康的かつ楽しい食生活を始めてみてはいかがでしょうか?
関連記事:はちみつにはどんな効果がある?おすすめの取り入れ方も紹介
妊娠中におすすめのはちみつの選び方
みかん蜜やクローバーをはじめ、豊かな自然から生まれる多彩な蜜源と、それぞれが持つ個性的なフレーバーを楽しめるはちみつは、世の中に数多く存在します。
ぜひ、その中からご自身のお好みの一本をお選びいただき、毎日の食卓やティータイムに、自然の恵みと美味しさを存分にお楽しみいただけると思います。
妊娠中でもはちみつは食べてよい!日々の食事に取り入れて健康を維持しよう

本記事では、「妊娠中にはちみつを食べてもよいのか?」という疑問に答えるとともに、はちみつに期待できる効果を解説しました。
はちみつは、妊娠中に食べても問題ありません。それどころか疲労しがちな妊娠中の生活を助けてくれたり、体の内側をキレイにしてくれたりと、うれしい効果が期待できます。
はちみつを妊娠中の食事に取り入れて、楽しく健康を維持しましょう。
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産地や花蜜にもこだわった選りすぐりの純粋はちみつを多数ご用意し、お客さまのご利用をお待ちしております。
コラム監修者

平柳 要先生
肩書:医学博士(東京大学)/保健学修士(東京大学)
所属:株式会社 食品医学研究所 代表兼所長
【略歴】
東京大学大学院医学系研究科(生理学)修了後、イタリア・パルマ大学、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学の客員研究員を経て、日本大学医学部(衛生学)准教授となる。
これまで日本体育大学(公衆衛生学/労働衛生学)、佐野日本大学短期大学(公衆衛生学)などの非常勤講師、日本人間工学会、日本宇宙航空環境医学会、日本臨床高気圧酸素・潜水医学会の理事や日本衛生学会、日本予防医学リスクマネージメント学会の評議員などを務めた。
現在は(株)食品医学研究所の代表兼所長。
【専門分野】
・特殊環境医学(宇宙環境生理学、海洋環境生理学、作業環境衛生学)
・科学的根拠(エビデンス)に基づく食材の健康効果研究
【メディア出演歴】
・NHK「ためしてガッテン」
・TBSテレビ「名医のTHE太鼓判!」
・テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」
・CBCテレビ「健康カプセル!ゲンキの時間」
その他、MBS・テレ東・BSフジなど多数出演。
【監修・寄稿実績】
・蜂蜜力(主婦と生活社)
・魔法のハチミツ(マキノ出版)
・体が整う とっておきのしょうがレシピ(ナツメ社)
その他、食品の健康効果に関するムックや新聞・雑誌への
記事の投稿・監修は200冊以上。
【執筆著書】
・がん予防に実は「日光浴」が有効なわけ-ビタミンDの驚きの効力(講談社)
・病気にならない!しょうが緑茶健康法(サンマーク出版、中国語版あり)
・医学博士が考案した長生きふりかけ(サンマーク出版)
その他、専門書『現代生活と保健衛生』(篠原出版新社)・『新編衛生学実習』(南山堂)など、
健康・保健に関する書籍を多数執筆。
【外部リンク】
食品医学研究所ブログ:http://h-and-w.jp/column/
マイベストプロ群馬ブログ:https://mbp-japan.com/gunma/food-medicine/column/