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2025.12.01 コラム

はちみつ白湯とは?うれしい効果と作り方を解説




健康志向が高まる近年、身体を温め、内側から整える白湯を生活に取り入れている方が増えています。

しかしなかには、「味の変化が欲しい」「そもそも白湯が苦手」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなときにおすすめなのが、ご自宅で簡単に作れる“はちみつ白湯”です。

はちみつを加えることで、飲みやすくなるだけでなく、はちみつが持つ身体にうれしい効果も同時に期待できます。

“はちみつ白湯”は、皆さんの健康維持を美味しくサポートしてくれる、心強い味方になってくれるでしょう。



はちみつ白湯とは?


はちみつ白湯とは、その名の通り、白湯にはちみつを混ぜた飲み物のことで、“蜜湯”(みっとう)ともいわれ、古くから親しまれています。

口当たりのやわらかさとほのかな甘みが特徴で、はちみつの栄養成分や健康成分の摂取が可能です。

白湯は、水を一度沸騰させてから40~50℃程度に冷ましたもので、後に述べるような身体にうれしい効果が期待できます。

しかし、特に何も味つけをしていないため、物足りなさや飲みにくさを感じてしまうこともあります。

その点、はちみつ白湯はほんのりとした甘みが加わることで、通常の白湯と比べて味わい深く、飲みやすくもなるため、生活に取り入れやすくなります。

次項では、はちみつ白湯を飲むことで、身体にどのような効果がもたらされるのかをご紹介します。



はちみつ白湯に期待できる効果


はちみつ白湯を飲むことで、主に以下のような4つの効果が期待できます。 はちみつ白湯を飲むことで期待できる効果


  • ・内臓のはたらきをサポートする

  • ・肌の健康を維持できる

  • ・スッキリとした毎日を過ごせる





内臓のはたらきをサポートする


白湯には、内臓を温めてはたらきを活発にする効果に加え、体内の老廃物を排出するデトックス効果も期待できます。

免疫力の向上や、疲労回復にも適しているので、忙しい毎日を支える心強い味方となります。



肌の健康を維持できる


はちみつ白湯は、白湯とは異なり、はちみつが持つ栄養成分や健康成分が含まれています。

これが、肌の健康維持をサポートする役割を果たしてくれるのです。

はちみつ白湯を日常生活に取り入れることで、身体の内側からきれいを目指したい方のサポートとなるでしょう。



スッキリとした毎日を過ごせる


はちみつ白湯は、スッキリとした毎日を過ごしたい方にもおすすめです。

はちみつには、身体の内側をきれいに保つ効果が期待できます。 さらに白湯は身体を温め、内臓機能の活性化を促せます。

つまり、白湯のはたらきとはちみつの栄養成分・健康成分との相乗効果によって、快い毎日を過ごす一助となるというわけです。



はちみつ白湯の作り方


はちみつ白湯を作る手順は、以下の通りです。



はちみつ白湯の作り方(1杯分)

材料

● 水:200mL

● はちみつ:大さじ1/2~1杯程度(お好みで調整してください)

作り方

1. 鍋またはやかんを水を入れて火にかけ、沸騰させます

2. 蓋をせずに15分ほど沸かしつづけます

3. 火を止めたら、お湯をカップに注ぎ、40~50℃程度になるまで冷まします

4. はちみつを入れてよく混ぜたら完成です



はちみつ白湯を作る際は、お湯が40~50℃程度の適温に下がってからはちみつを混ぜ合わせましょう。 適温の白湯は、カップにお湯を注いでから10~15分程度冷ますことで作ることができます。



はちみつ白湯を作るポイント


はちみつ白湯を作る際は、ベースとなる白湯の温度調整が重要です。

はちみつに過度な熱を加えると、性質が変化して素材本来の香りや風味を失ってしまうためです。

さらに、はちみつに含まれている栄養成分や健康成分のはたらきにも悪影響を及ぼします。

特に消化・吸収をサポートする酵素は、60~70℃程度になると、はたらきが悪くなります。

したがって、はちみつ白湯を味わいつつ、栄養成分や健康成分の作用を最大限に生かすためには、沸騰させたお湯を40~50℃程度に冷ましてからはちみつを加えることが大切です。



はちみつ白湯のアレンジ方法


はちみつ白湯は、以下のような4つのアレンジで違った味わいも楽しめます。 はちみつ白湯のアレンジ方法


  • ・レモンを入れる

  • ・ショウガを入れる

  • ・はちみつ梅を入れる

  • ・はちみつ大根のシロップを入れる





レモンを入れる


爽やかな口当たりがお好みの方には、レモンを加えた“はちみつレモン白湯”がおすすめです。

先述した手順で用意したはちみつ白湯に、輪切りのレモンを1枚入れるだけで簡単に作れます。

はちみつのほのかな甘みに、レモンの香りと酸味が重なることで、風味豊かなはちみつ白湯に仕上がります。

ご自宅に生のレモンがない場合はレモン汁でも代用できますが、酸味が強すぎると飲みづらくなるため、味見をしながらお好みで調整してみてください。



ショウガを入れる


大人な味わいを楽しみたいという方には、ショウガを加えた“はちみつショウガ白湯”がおすすめです。

はちみつの甘さと、ショウガのスパイシーさが調和した独特の風味を、口の中いっぱいに感じることができます。

作り方は、はちみつ白湯にすりおろしたショウガを小さじ1/2杯程度入れ、混ぜ合わせるだけと、非常にシンプルなのもうれしいポイントです。

ショウガの食感が気になる場合は、ショウガのしぼり汁で代用してもおいしく仕上がります。

ショウガには身体を内側から温める効果が期待できるため、冷え性でお悩みの方にも、ぜひ実践してみてほしいレシピとなっています。



はちみつ梅を入れる


はちみつ梅を入れた“はちみつ梅白湯”も、おすすめのアレンジ方法です。

はちみつ梅とは、はちみつに漬け込んで作られる梅干しのことで、甘さと塩分のバランスが整った食べやすい梅干しとして、親しまれています。

はちみつ梅を材料に加えれば、甘じょっぱさがクセになるはちみつ白湯を楽しめるうえに、梅干しに含まれるクエン酸がリラックス効果をもたらしてくれます。

作り方はとても簡単で、白湯にはちみつ梅を1粒入れて軽くつぶし、よく混ぜるだけです。

なお、はちみつ梅はコンビニエンスストアやスーパーなどでも購入できるほか、ご自宅で作ることもできます。



はちみつ大根のシロップを入れる


身体に優しい“はちみつ大根”から取れるシロップを使ったアレンジも、おすすめしたいレシピの一つです。

はちみつ大根は、角切りの大根をはちみつに漬け込んで作るシロップのことで、風味豊かなはちみつ白湯の材料となります。

作り方は簡単で、白湯に適量のはちみつ大根のシロップを入れて混ぜ合わせるだけです。

ここで使用するはちみつ大根は、白湯に混ぜるシロップを作れるだけでなく、大根自体をそのまま食べたり、和え物にしたりすることができます。

そのため、「はちみつを生活に取り入れたい」と考えている方にとっては、特におすすめです。



白湯に合うおすすめのはちみつ


はちみつ白湯は、基本的にどのような種類のはちみつを使用してもおいしく作ることができます。

とはいえ、作り方がシンプルなだけに香りや風味をダイレクトに感じられるため、使用するはちみつにこだわると、よりおいしいはちみつ白湯を楽しめることでしょう。

本項では、白湯と合わせるのに適したはちみつをご紹介します。



白湯に合うおすすめのはちみつ

  • ・アカシアはちみつ

  • ・オレンジ蜜

  • ・百花蜜

  • ・果汁入りはちみつ





アカシアはちみつ


まずは、一般的にもよく知られる“アカシアはちみつ”をご紹介します。

その名の通り、アカシアの花を蜜源とするはちみつのことで、上品な香りと、クセの少ないスッキリとした甘みが特徴です。

こうした香りや味わいから“はちみつの女王”ともよばれ、世界中の多くの方々に親しまれています。

国内産では北海道産や秋田県産、長野県産、外国産ではハンガリー産のアカシアはちみつが、特に高品質であるといわれています。

風味が豊かな一方、ハンガリー産はとろみがあり、甘みを感じやすいのが魅力です。



オレンジ蜜


柑橘系の爽やかな香りが楽しめるオレンジ蜜も白湯によく合うはちみつのひとつです。

オレンジ蜜とは、その名の通りオレンジの花を蜜源とするはちみつのことで、フルーティでしっかりとした甘みと強い香りが特徴です。

白湯に混ぜると、オレンジ蜜の持つ風味がハーブティのような味わいをもたらします。



百花蜜


作られた季節によって多様な香りや味わいが楽しめる“百花蜜(ひゃっかみつ)”も、白湯 に合うはちみつの一種です。

百花蜜とは、複数の花を蜜源とするはちみつのことです。

特定の花の蜜のみを使用しているわけではないため、アカシアはちみつのように花の名前が記載されることはありません。

百花蜜の香りや味わいは、養蜂場がある土地に咲く花の種類や蜜源となる花の割合で決まります。

蜜源となる花は季節ごとに変わるので、同じ養蜂場の百花蜜でも春に採取したものと、夏に採取したものとでは、異なる味わいを楽しめるのが特徴です。

このように百花蜜は、「どのような味がするのか」を一言で表すことは難しいものの、自然の移ろいをそのまま楽しめるのが魅力といえます。

はちみつ白湯に使用するはちみつから季節感を楽しみたい方には、百花蜜がおすすめです。



果汁入りはちみつ


ひと味違う味わいをご所望の方は、果汁をブレンドした“果汁入りはちみつ”を使用してみてはいかがでしょうか。

すでに果汁が含まれているため、はちみつ白湯にフルーツの香りや味わいを、手軽に取り入れられます。

種類も豊富で、マンゴー、ブルーベリー、アセロラ、ストロベリー、ハスカップなどのさまざまな果汁入りはちみつが販売されています。

「いつもと違うはちみつ白湯を味わってみたい!」という方は、果汁入りはちみつを選んでみてはいかがでしょうか。



はちみつ白湯を生活に取り入れる際の注意点


はちみつ白湯を飲むうえで特に注意したいのが、1歳未満の乳児には与えてはならないという点です。

土壌に存在するボツリヌス菌は食中毒の原因となる細菌の一つで、はちみつにも含まれていることがあります。

通常、人間の腸内細菌のはたらきで死滅しますが、1歳未満の乳児は腸内常在菌の発達が未熟であることから、ボツリヌス菌による食中毒を引き起こすことがあります。

さらにボツリヌス菌は熱にも非常に強く、白湯に混ぜたからといって死滅させることはできません。

したがって、1歳未満のお子さまがいるご家庭で、はちみつ白湯を取り入れる場合は、誤って摂取させてしまわないように注意するとともに、管理も徹底することが重要です。



はちみつ白湯は水分にくわえて栄養成分や健康成分を効率的に補給できるドリンクです


やわらかな口当たりとほのかな甘さが特徴のはちみつ白湯は、通常の白湯とは異なり、飲みやすいうえに、飽きることなく楽しむことができます。

はちみつを入れるだけで、身体をスッキリとさせる白湯の効果をより高めることができるほか、栄養成分や健康成分の効率的な摂取が可能です。

さらにレモンやショウガで味わいにも変化が加えられ、それぞれの素材が持つうれしい効果も感じられることでしょう。

「いつもの白湯に変化を加えたい!」「飲みたいけど苦手……」という方は、今回ご紹介した作り方やアレンジレシピを参考に取り入れてみてください。
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