2025.05.08 コラム
ローヤルゼリーの危険性は?摂取する際の注意点も解説

ローヤルゼリーについて調べているうちに、“危険性”や“アレルギー”といった単語を目にしてしまった、という経験はございませんか?
健康的な生活をサポートしてくれるはずのローヤルゼリーに、どのような危険性があるのでしょうか。
本記事では、ローヤルゼリーに伴う実際の危険性や、食べる際の注意点を解説します。
「ローヤルゼリーを試す前に、正しい知識を身につけておきたい」とお考えの方は、ぜひご覧ください。
ローヤルゼリーの危険性
ローヤルゼリーを摂取すると、場合によっては以下で解説する影響が表れる可能性があります。
ただし、食べたら必ず影響が出る、あるいは誰にでも問題が起こるわけではありません。
危険性の詳細を把握し、正しい知識とともに備えることが大切です。
アレルギー症状が起こる場合がある
まれなケースではありますが、ローヤルゼリーを食べた方がアレルギー症状を起こした、というケースが確認されています。
特に、特定の食物アレルギーをお持ちの方や喘息の方に表れる傾向があるようです。
このような症状が引き起こされる原因はまだ特定されていませんが、ローヤルゼリーが花粉や花蜜で作られていることに理由があると考えられています。
もしなにかしらのアレルギーをお持ちであれば、ローヤルゼリーを食べるのは避けてください。
「アレルギーや喘息の自覚症状はないけど、ちょっと不安……」という場合には、まずは少量から試してみて、様子を見ながら少しずつ量を増やしていきましょう。
おなかがゆるくなることがある
アミノ酸やミネラルなどの栄養成分を含むローヤルゼリーは、摂取することで元気な毎日を送れるようになります。
しかしそれだけエネルギッシュであるからこそ、食べたときの体調や体質次第で、おなかがゆるくなってしまうこともあります。
ただし、これは元気をつけられる食材、たとえばニンニクなどを食べた際にも起こりえる症状なので、ローヤルゼリーだけに伴う危険性とはいえません。
胃腸があまり強くない方は、そういったパワーのある食材の摂取を控える、あるいは少量にとどめるなどして対応するのが望ましいでしょう。
赤みやかゆみが出る可能性がある
世の中には、ローヤルゼリーを配合した化粧品もあります。
その際、ローヤルゼリーを肌に塗布すると、人によっては赤みやかゆみなどの皮膚症状が現れることがあります。これは摂取時のアレルギーと同様、ローヤルゼリーに含まれる花蜜や花粉が原因と考えられています。
花粉アレルギーがある、または皮膚があまり強くない方は、ローヤルゼリーそのものやローヤルゼリーを含む化粧品を使う前に、かかりつけ医に相談しておきましょう。
また、上記に該当しない方であっても、肌に使用する際はまず二の腕の内側など目立たない場所に塗布することをおすすめします。
1日様子を見て、赤みやかゆみが出ないことを確認してから常用すれば、アレルギーが急に生じる可能性を減らせます。
血をサラサラにする
ローヤルゼリーは、血液凝固阻止剤であるワルファリンのはたらきを強める可能性があることが知られています。 ワルファリンが過剰にはたらくと血が止まりにくくなってしまうので、血管を詰まりにくくする薬を服用中の方はローヤルゼリーの摂取を控えましょう。
また、ワルファリンでなくとも、血をサラサラにするする効果を持つ薬との併用時には、同様の状態になるおそれがあります。
血液に関する薬を服用しているのであれば、「ワルファリンじゃないから大丈夫」と安心せず、かかりつけ医に必ず影響の有無をご確認ください。
ローヤルゼリーを摂取する際の注意点

ローヤルゼリーを食べる際は、ここまでに解説した影響を気にするだけではなく、以下の4点にも注意する必要があります。
お試しになる前に必ず把握しておきましょう。
注意点①摂取しても大丈夫かどうかを確かめる
先ほど説明した通り、特に食物や花粉のアレルギー、または喘息の症状をお持ちの方がローヤルゼリーを摂取すると、別途アレルギー症状が出る可能性がわずかながらあります。
そのため、ローヤルゼリーを摂取する前に、ご自身の持つアレルギーや体質などについて確認しておくことが大切です。
アレルギー検査は多くのクリニックで実施しているので、気になる方はお近くのクリニックに問い合わせてみましょう。
また検査を受けるだけではなく、食べてよいものとそうでないものについて、かかりつけ医からも直接アドバイスを貰っておきたいところです。
注意点②摂取量を守る
ローヤルゼリーを日々の生活に取り入れる際は、1日あたりの摂取量を目安にしましょう。
これはどのような食材にもいえることですが、栄養があるからといって食べ過ぎ・飲み過ぎてしまっては、かえって悪影響を及ぼしかねません。
適切な量・頻度で摂取することが、健康を維持するうえでは重要なのです。
生ローヤルゼリーは1日あたり3gを目安に摂取するとよいでしょう付属のスプーンで適量をすくい、ジュースやヨーグルトに混ぜてお召し上がりください。サプリメントの場合は、それぞれの目安量をご参照ください。
注意点③摂取するタイミングに気をつける
ローヤルゼリーにはさまざまな栄養成分が含まれているため、空腹時に摂取するとその影響が出過ぎてしまうかもしれません。
そのため、基本的には食後に摂取することをおすすめします。
食後であれば胃の中にほかの食べ物もあるので、ローヤルゼリーの刺激を和らげることが可能です。
注意点④薬との組み合わせに注意する
ローヤルゼリーを摂取する際は、服用している薬との組み合わせにも注意しなくてはなりません。
先述した通り、ローヤルゼリーを摂取すると、血液凝固阻止剤であるワルファリンのはたらきが強まる場合があります。
ワルファリンのはたらきが強まると、出血した際に血が止まりにくくなってしまうので、併用は避けましょう。
また、服用しているのが血圧を低下させる薬であっても、ローヤルゼリーとの併用で影響が生じるかもしれません。
もし現在服用中のお薬がある場合は、ローヤルゼリーを取り入れる前に、相互作用や血液への影響がないかを必ず医師または薬剤師にご相談ください。
その際は、ご自身だけで判断するのではなく、かかりつけ医や薬剤師にも相談してきちんと説明を受けましょう。
ローヤルゼリーは身体に良い?
ここまではローヤルゼリーの危険性に焦点を当ててきたので、「ローヤルゼリーは食べないほうがいいのかな……」と思われてしまった方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、先ほど説明した内容の多くは、人それぞれのアレルギーや体質に起因するものがほとんどです。
すべての方に必ず影響が出るわけではないので、過度に恐れる必要はありません。
また、後ほど詳細に解説しますが、ローヤルゼリーは健康面でさまざまな恩恵をもたらしてくれます。
よって、アレルギーや体質の面で問題がないのであれば、ローヤルゼリーはむしろ身体に良いものだといえるでしょう。
危険性だけではなくこうした健康効果も考慮したうえで、食べるべきかどうかを判断することが大切です。
そもそもローヤルゼリーとは?
ここで、「そもそもローヤルゼリーとはどのようなものか?」という点を、おさらいしておきましょう。
ローヤルゼリーとは、働き蜂が花粉などを食べて吸収したあとに、咽頭腺から分泌する乳白色でクリーム状の物質です。
ミツバチの巣では“王台”という場所に蓄えられ、女王蜂の唯一の栄養源となります。
上記の説明からもわかる通り、ローヤルゼリーとはちみつはまったく別のものです。
見た目はもちろん風味も違い、ローヤルゼリーには強い酸味があり、口にすると少しぴりっとした感覚を味わえます。
また成分も異なり、ローヤルゼリーは、はちみつにはほとんど含まれていないたんぱく質やアミノ酸なども含んでいます。
身体にうれしいローヤルゼリーの効果

ここからは、ローヤルゼリーの持つ4つの健康効果を解説していきます。
危険性だけではなくメリットも把握して、ローヤルゼリーについて正しい知識を身につけましょう。
若々しい身体を維持するのに役立つ
さまざまな栄養成分を含むローヤルゼリーを摂取することは、健康的で若々しい身体の維持につながります。
年齢を重ねていけば、どうしても身体に不調が表れてしまうものです。
そんなときは、ローヤルゼリーを普段の食事に取り入れて、お仕事や家事・育児をしっかりとこなせるようなパワーを補充しましょう。
年齢サインを目立ちにくくする
「最近、人前に出るのにちょっと気おくれしてしまう……」とお悩みの方にも、ローヤルゼリーはおすすめです。 ローヤルゼリーは健康だけではなく美容にも良いため、摂取することで肌の“きれい”をサポートすることができます。
ハリ・キメのある肌とともに、毎日を軽やかな気分で過ごしたい方は、ぜひローヤルゼリーをお試しください。
不調に負けない身体を目指せる
寒さの厳しい時期や季節の変わり目などには、シャキッとした生活を送れるような後押しが欲しいところです。
そこで役に立つのが、ローヤルゼリーのパワーです。
ローヤルゼリーは、ミツバチのなかでも女王蜂だけが食べられるものであり、はちみつにはない成分も含まれています。
そのため、寒さや急な寒暖差に負けない元気な身体をつくるのに、うってつけなのです。
ローヤルゼリーの健康効果を得られるだけではなく、身体も芯からポカポカと温まります。
心のモヤモヤを解消する手助けをしてくれる
「穏やかな日々を送りたい……」とお考えの方にも、ローヤルゼリーをおすすめします。
年齢を重ねたり環境が変わったりした際に、余裕のない毎日を送ってしまうのは無理のないことです。
ローヤルゼリーを摂取すれば、そのようなお悩みにもアプローチできます。
仕事もプライベートも笑顔で楽しみたいのであれば、ローヤルゼリーで気分をスッキリさせましょう。
ローヤルゼリーの選び方
ここまでの説明を受けて「ローヤルゼリーを試してみたい」と思われた方のために、ローヤルゼリーや、含有されている商品を選ぶ際のポイントをお伝えします。
ローヤルゼリー関連の商品を選ぶ際は、まず含まれている成分を確認しましょう。
デセン酸は自然界でもローヤルゼリーにしか含まれていない成分で、健康と美容の両方でさまざまな効果をもたらしてくれます。
品質の高いローヤルゼリーをお求めであれば全国ローヤルゼリー公正取引協議会の公正マークがついているかどうかをお確かめください。
公正マークは、同協議会の実施する厳しい審査に通過した商品にのみ、貼ることが許可されます。
よって、このマークが貼られている商品は、一定以上の品質が伴っているものと見なせます。
含有されている成分、そして公正マークの有無を目安に、品質の高いローヤルゼリーを選びましょう。
ローヤルゼリーの摂取時には、アレルギーや体質などの関係で悪い影響が出る場合もまれにある

今回は、ローヤルゼリーに伴う危険性を解説しました。
食物アレルギーや喘息の症状をお持ちの方、またワルファリンなどの薬を服用中の方は、ローヤルゼリーの摂取によってなんらかの影響が出る可能性があります。
しかし、すべての方に同じように症状が出るわけではありません。
アレルギーや服用中の薬などがなければ、適切な摂取量を守ったうえで、健康のためにローヤルゼリーを生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。