2026.08.20 コラム
喉が痛い時にはちみつを使うなら?おすすめの取り入れ方を解説

空気が乾燥する季節や、喉のイガイガ感が気になる時期もあるのではないでしょうか。
はちみつは、とろみのある質感やコクのある風味から、喉が気になるときの飲み物やレシピに取り入れられることがあります。
一方で、1歳未満の乳児には与えないなど、使う前に知っておきたい注意点も押さえておきたいところです。
この記事では、はちみつが飲み物やレシピに使われる理由から、具体的な取り入れ方、使用時の注意点まで順に解説します。
喉が気になるときにはちみつが使われる3つの理由
はちみつは、喉の乾燥や違和感が気になるときに、飲み物や料理へ取り入れやすい食品です。
とろみのある質感ややさしい甘さがあり、お湯割りやレモン漬けなどにも使いやすい点が特徴といえます。
ここでは、喉が気になるときにはちみつが選ばれる理由を、3つの観点から整理します。
はちみつに含まれる成分の特徴
はちみつには、「グルコースオキシダーゼ」という酵素が含まれており、殺菌や抗菌の作用が期待されます。
また、糖度が高く水分が少ない食品で、とろみのある質感から、喉が気になるときの飲み物やレシピにも取り入れやすい点が特徴です。
はちみつは医薬品ではないため、あくまで食品として飲み物や料理に取り入れる範囲で考えるとよいでしょう。
とろみのある質感で喉になじみやすい
はちみつは、果糖やブドウ糖を含む、とろみのある食品です。
ゆっくり口に含むと、なめらかな質感が喉になじみ、乾燥が気になるときにも取り入れやすいでしょう。
乾燥した空気や花粉、ほこりなどで喉のイガイガ感が気になる場合は、温かい飲み物に少量加える方法もあります。
特に声をよく使う方や、冬場に喉の乾燥が気になりやすい方は、食品として無理のない範囲で取り入れてみるのも一つの方法です。
ポリフェノールなどの成分を含む食品として取り入れやすい
はちみつには、ポリフェノールやフェノール酸などの成分が含まれています。
これらは食品に含まれる健康成分として知られており、日々の食生活の中で無理なく取り入れやすい点が特徴です。
また、はちみつにはビタミンやミネラルも含まれていますが、ごく微量のため、栄養補給を目的にするより、甘みや風味を楽しむ食品として取り入れるとよいでしょう。
喉が気になるときのはちみつの楽しみ方3選
はちみつは、温かい飲み物に加えたり、そのまま少量を口に含んだりとさまざまな方法で取り入れられる食品です。
喉の乾燥や違和感が気になるときも、風味やとろみを楽しみながら無理なく使えます。
ここでは、はちみつを日常の飲み物や食事に取り入れる手軽な方法を3つ紹介します。
少量をそのままゆっくり含む
はちみつをシンプルに取り入れるなら、ティースプーン1杯程度をそのまま口に含む方法があります。
水やお湯に溶かさないため、とろみのある質感や甘みをそのまま感じやすい点が特徴です。
ゆっくり口に含むと、喉が乾燥している時にもなじみやすく、飲み物を用意しにくい場面でも取り入れやすくなります。
また、接種量の目安は、ティースプーン1杯程度を1日1〜3回ほどにとどめるのが無難です。
はちみつは糖質やエネルギーを多めに含む食品のため、食べすぎには気をつけましょう。
はちみつレモンドリンク
はちみつとレモンを組み合わせた「はちみつレモン」は、飲み物として取り入れやすい定番のアレンジです。
レモンにはビタミンCが多く含まれており、はちみつの甘みと合わせることで、さっぱりとした味わいを楽しめます。
作り方は、レモン1/2個をマグカップに絞り、はちみつをスプーン1〜2杯加え、少し冷ましたお湯を注いで混ぜれば完成です。
熱湯のまま注ぐと、はちみつ本来の風味が変わりやすいため、飲みやすい温度に冷ましてから加えるとよいでしょう。
はちみつ生姜ドリンク
はちみつと生姜を合わせたドリンクは、寒い時期や喉の違和感が気になるときに取り入れやすいアレンジです。
生姜にはジンゲロールやショウガオールといった辛み成分が含まれており、すっきりとした風味を楽しめます。
作り方は、生姜10g程度をすりおろす,又は薄切りにしてカップに入れ、少し冷ましたお湯を注ぎます。
はちみつをスプーン1〜2杯加えてよく混ぜれば完成です。
また、生の生姜がない場合は、多少、香りや風味は落ちますが、市販の生姜パウダーを少量使う方法もあります。
はちみつの甘みで生姜の辛みがやわらぎ、体を冷やしたくない時期の飲み物としても取り入れやすいでしょう。
はちみつを使った飲み物・アレンジレシピ2選
はちみつは飲み物だけでなく、身近な食材と組み合わせて楽しめる食品です。
喉の乾燥や違和感が気になるときも、作りやすいレシピを知っておくと日常に取り入れやすくなります。
ここでは、はちみつを使った手軽なアレンジレシピを2つ紹介します。
はちみつ大根
はちみつ大根は、大根とはちみつを組み合わせた昔ながらのアレンジです。
大根には「イソチオシアネート」という辛み成分が含まれており、はちみつの甘みと合わせることで、喉が気になるときにも取り入れやすい味わいになります。
作り方は、大根を1cm角のサイコロ状に切り、清潔な瓶や容器に入れます。
はちみつを大根がひたる程度まで注ぎ、冷蔵庫で3〜4時間ほど置きます。
大根から水分が出てシロップ状になったら、飲み頃の目安です。
また、出てきた液体はそのまま少量を口に含むほか、温かいお茶に溶かして飲む方法もあります。
保存は冷蔵庫で2〜3日を目安にしましょう。風味や見た目に違和感がある場合は腐敗しているおそれがありますので、口にしないようにしましょう。
はちみつうがい
ぬるま湯にはちみつを溶かして口をすすぐはちみつうがいという方法があります。
はちみつ特有の甘みやとろみがあり、喉の乾燥や違和感が気になるときにも取り入れやすい方法といえます。
作り方は、ぬるま湯200ml程度にはちみつ小さじ1杯を溶かします。
まず口内全体をやさしくすすぎ、必要に応じて喉の奥まで軽くうがいをします。
主に起床後や帰宅後など、口の中をすっきりさせたいタイミングで取り入れるとよいでしょう。
ただし、はちみつは糖分を多く含むため、うがい後に口の中へ残りすぎないよう注意が必要です。
はちみつを取り入れる際の注意点
はちみつは身近な食品ですが、年齢や体質、使う量によっては注意が必要です。
安心して取り入れるためにも、事前に知っておきたいポイントを確認しておきましょう。
1歳未満の乳児には絶対に与えない
はちみつには、ボツリヌス菌が含まれていることがあります。
1歳未満の乳児は腸内環境が整っていないため、ボツリヌス菌が腸内で増え、乳児ボツリヌス症を引き起こすおそれがあります。
乳児ボツリヌス症では、便秘、母乳やミルクを飲む力の低下、元気のなさ、泣き声の変化などがみられます。
また、ボツリヌス菌は熱に強く、通常の加熱や調理では死滅しません。
そのため、1歳未満の赤ちゃんには、はちみつそのものだけでなく、はちみつ入りの飲み物やお菓子、調理品も与えないようにしましょう。
加熱しすぎると風味や成分の特徴が変わりやすい
はちみつに含まれる酵素は、熱の影響を受けやすいので注意が必要です。
ドリンクに使う場合は、沸騰したお湯をそのまま注ぐのではなく、少し冷ましてから加えるとよいでしょう。
ぬるめのお湯に溶かすことで、はちみつ本来の風味を楽しみやすくなります。
摂取量と虫歯・血糖値への注意
はちみつは、果糖やブドウ糖を含む甘みの強い食品です。
取り入れる量はティースプーン1杯程度を目安にし、回数が多くなりすぎないよう調整するとよいでしょう。
糖尿病の方や血糖値が気になる方は、自己判断で量を増やさず、主治医や管理栄養士に確認してから取り入れると安心です。
また、はちみつは糖分を多く含むため、就寝前に摂る場合は歯磨きの前にするなど、口の中に残りにくい形で取り入れましょう。
飲み物や料理に使いやすいはちみつの選び方
一口にはちみつといっても、原材料や風味、産地、加工方法は商品によって異なります。
喉の乾燥や違和感が気になるときに取り入れる場合も、特定の効果をうたうものとして選ぶのではなく、食品として続けやすいものを選ぶことがポイントです。
なお、スーパーなどで販売されているはちみつには、「純粋はちみつ」や「加糖はちみつ」などの種類があります。
選ぶ際は、パッケージの原材料名を確認し、砂糖や水飴などが加えられていないかを見ておくと安心です。
毎日の飲み物や料理に使うなら、味の好み、価格、使いやすさ、原材料表示を確認しながら選ぶとよいでしょう。
喉が痛いときのはちみつに関するよくある質問
喉が痛いときにはちみつを取り入れる際は、食べ方やタイミング、注意点が気になる方も多いのではないでしょうか。
特に子どもに与えられる年齢や、取り入れる量の目安は事前に知っておきたいポイントです。
ここでは、喉が痛いときのはちみつに関するよくある質問をQ&A形式で整理します。
Q. はちみつをそのまま舐めてもよいですか?
はちみつは、そのまま少量を口に含んで取り入れることもできます。
水やお湯に溶かさないため、とろみのある質感や甘みをそのまま感じやすい方法です。
喉の乾燥や違和感が気になるときは、ティースプーン1杯程度を目安に、ゆっくり口に含むと取り入れやすいでしょう。
ただし、はちみつは糖分を多く含むため、食べすぎには注意が必要です。
Q. 1日にどのくらい使うのが目安ですか?
1回に使うはちみつの量はティースプーン1杯程度を目安にし、甘さや食事全体のバランスを見ながら調整するとよいでしょう。
喉の乾燥や違和感が気になるときも、回数を増やしすぎず、飲み物や食事に少量を加える形で無理なく取り入れるとよいでしょう。
はちみつは糖質を多く含む食品のため、食べすぎには注意が必要です。
Q. 寝る前にはちみつを舐めても大丈夫ですか?
寝る前にはちみつを取り入れる場合は、量やタイミングに注意が必要です。
はちみつは糖質を多く含む食品のため、歯磨き後に口にすると、口の中に糖分が残りやすくなります。
そのため、就寝前に取り入れる場合は、歯磨きの前に少量を口に含むなど、口内に残りにくい形を意識するとよいでしょう。
まとめ
はちみつは、とろみのある質感ややさしい甘みから、喉の乾燥や違和感が気になるときの飲み物やレシピに取り入れやすい食品です。
そのまま少量を口に含むほか、はちみつレモン、生姜ドリンク、はちみつ大根など、身近な食材と合わせた使い方もあります。
一方で、1歳未満の乳児には、はちみつそのものだけでなく、はちみつ入りの飲み物や食品も与えないよう注意が必要です。
また、ドリンクに使う場合は熱湯をそのまま注がず、少し冷ましてから加えると、はちみつ本来の風味が残りやすくなります。
毎日の飲み物や料理に使うなら、原材料表示や味の好み、使いやすさを確認しながら選ぶとよいでしょう。
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コラム監修者

平柳 要先生
肩書:医学博士(東京大学)/保健学修士(東京大学)
所属:株式会社 食品医学研究所 代表兼所長
【略歴】
東京大学大学院医学系研究科(生理学)修了後、イタリア・パルマ大学、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学の客員研究員を経て、日本大学医学部(衛生学)准教授となる。
これまで日本体育大学(公衆衛生学/労働衛生学)、佐野日本大学短期大学(公衆衛生学)などの非常勤講師、日本人間工学会、日本宇宙航空環境医学会、日本臨床高気圧酸素・潜水医学会の理事や日本衛生学会、日本予防医学リスクマネージメント学会の評議員などを務めた。
現在は(株)食品医学研究所の代表兼所長。
【専門分野】
・特殊環境医学(宇宙環境生理学、海洋環境生理学、作業環境衛生学)
・科学的根拠(エビデンス)に基づく食材の健康効果研究
【メディア出演歴】
・NHK「ためしてガッテン」
・TBSテレビ「名医のTHE太鼓判!」
・テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」
・CBCテレビ「健康カプセル!ゲンキの時間」
その他、MBS・テレ東・BSフジなど多数出演。
【監修・寄稿実績】
・蜂蜜力(主婦と生活社)
・魔法のハチミツ(マキノ出版)
・体が整う とっておきのしょうがレシピ(ナツメ社)
その他、食品の健康効果に関するムックや新聞・雑誌への
記事の投稿・監修は200冊以上。
【執筆著書】
・がん予防に実は「日光浴」が有効なわけ-ビタミンDの驚きの効力(講談社)
・病気にならない!しょうが緑茶健康法(サンマーク出版、中国語版あり)
・医学博士が考案した長生きふりかけ(サンマーク出版)
その他、専門書『現代生活と保健衛生』(篠原出版新社)・『新編衛生学実習』(南山堂)など、
健康・保健に関する書籍を多数執筆。
【外部リンク】
食品医学研究所ブログ:http://h-and-w.jp/column/
マイベストプロ群馬ブログ:https://mbp-japan.com/gunma/food-medicine/column/

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