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2025.08.15 コラム

のどが痛いときにおすすめの食べ物には何がある?




季節の変わり目や寒暖差の激しい時期にはのどが痛くなってしまう、という方は少なくないでしょう。

のどが痛いと食事が億劫になってしまうこともありますが、そのようなときは、何を食べれば良いのでしょうか?

そこで本記事では、のどが痛いときにおすすめの食べ物と、避けたほうがよい食べ物をあわせてご紹介します。

「のどが痛くて気が滅入る……」とお悩みの方は、ぜひご覧ください。

のどが痛いときにおすすめの食べ物は?


のどが痛いときは、刺激の少ない食べ物や、元気をつけるために栄養がある食材を食べるのがベストです。

特におすすめの食べ物を、以下で紹介します。

はちみつ


はちみつは、やさしい甘さと適度な粘度で、のどをいたわりたいときにぴったりの食べ物です。

含まれている成分の約80%が糖分なので、元気をつけるためのエネルギー補充手段としても適しています。

また抗菌・抗ウイルス作用も期待できるため、屋内外の寒暖差に負けない身体づくりにも役立っているでしょう。

ヨーグルトにかけたり、お湯に溶かして飲んだりすると、より飲み込みやすいでしょう。

ただし、乳児ボツリヌス症のリスクがあるため、生後1歳未満のお子さまには食べさせないように注意してください。


ねぎ


ねぎの青い部分にはβカロテンが多く含まれており、摂取することでのどの粘膜を保護する働きが期待できます。

また白い部分に多い辛味成分には抗菌・抗ウイルス作用もあり、のどの健康状態を維持するはたらきも見込めます。

多めに切って冷凍しておけば、使いたいときに適量を取り出すだけでよいので、気軽に料理に使用できます。

雑炊に混ぜたり、お味噌汁やスープに入れたりして、気軽に料理に活用してみましょう。

大根


古くから精進料理にも用いられてきた大根も、のどが痛いときに口にする食べ物としておすすめです。

大根には多くのビタミンCが含まれているので、のどの粘膜の健康状態を維持するはたらきも期待できます。

のどが痛いときに食べるのであれば、大根おろしにして煮物やスープにかけるのがよいでしょう。

はちみつと混ぜて食べるという方法もあるので、ご興味があればぜひお試しください。

はちみつと大根を使った、簡単で美味しいレシピを1つご紹介いたします。 

▼ふろふき大根のはちみつ鶏そぼろあんかけ

材料(2人分)

・大根:1/2本

・鶏ひき肉:150g

・木の芽(山椒の若芽):適宜

・【A】出汁:500ml

・【A】薄口しょうゆ:大さじ2

・【A】みりん:大さじ2

・【B】味噌:大さじ2

・【B】ハンガリー産 アカシア蜜:大さじ1

・【B】しょうが漬け:大さじ1

・【B】酒:大さじ1

・【B】醤油:大さじ1

作り方

  1. 1.大根は厚さ2cmの輪切りにし、皮を厚めにむき、面取りをする。

  2. 2.鍋に大根と水(分量外)を入れて竹串がすっと通るまで下茹でする。

  3. 3.鍋に1の大根と【A】を入れ、20分程度煮る。

  4. 4.フライパンに鶏ひき肉と【B】を入れて中火にかけ、汁気がなくなるまで炒め煮にする。

  5. 5.器に3を盛り、4をかける。あれば木の芽を添える。

  6. 6.【ワンポイントアドバイス】


 しょうが漬けの香りが爽やかな鶏そぼろです。

 ご飯にのせてそぼろ丼にしたり、卵焼きの具材としてもお使いいただけます。

 大根の下茹でに米のとぎ汁を使うとアクが抜けて美味しく仕上がります。

参照:杉養蜂園のはちみつレシピ|ふろふき大根のはちみつ鶏そぼろあんかけ

レンコン


大根と同じ根菜類の一つであるレンコンも、薬膳食材として活用されてきました。

のどの痛みにも効果的で、豊富に含まれるビタミンCが粘膜の保護に役立ちます。

またレンコンには適度な粘りがあり、これがのどを潤すことで痛みを和らげます。

この粘りをより多く引き出すためにも、すりおろして料理に加えたりしましょう。

ショウガ


のどの痛みだけではなく全身の健康にも心掛けたいなら、ショウガを積極的に取り入れてみてください。

ショウガに含まれるジンゲロールやショウガオールには、抗菌・抗ウイルス作用のみならず、血行を促進する作用も期待できるためです。

のどをいたわりつつ、血行促進によって全身も温められるので、元気が欲しいときにうってつけの食材だといえます。

雑炊やかけうどんなどに混ぜることで、より効果的に身体を温めることができます。

また、ショウガのおろし汁とはちみつを紅茶に混ぜて、ジンジャーハニーティーとしていただくのもおすすめです。

アイスクリーム


ひんやりとしていて、喉ごしよく食べられるアイスクリームも、のどへの刺激が少ない食べ物として挙げられます。 「のどは痛いけどおやつは欲しいな」とお望みなら、ほかのお菓子やスイーツではなくアイスクリームを食べるのがよいでしょう。

アイスクリームが食べられないのであれば、ゼリーやヨーグルトを代わりに食べてもよいでしょう。

のどが痛いときに避けたほうが良い食べ物




のどが痛いときは、刺激の強い食べ物や飲み物を避けましょう。

具体的には、以下の食べ物が該当します。

▼刺激の強い食べ物や飲み物の一例

  • ・唐辛子や胡椒などの香辛料

  • ・柑橘類や梅干しなどの酸味のある食べ物

  • ・炭酸飲料

  • ・アルコール飲料

  • ・熱い食べ物や飲み物


これらはどれも刺激が強いため、のどの痛みをさらに強めてしまうかもしれません。

食べ物以外にもある!のどが痛いときに意識すべきこと


口にするものを選ぶ以外にも、のどが痛いときに意識すべきことは数多くあります。

うがいをする


うがいを定期的に行うことは、のどの健康状態を改善し、痛みを緩和するうえで欠かせません。

うがいはのどの乾燥を防げるだけではなく、付着した細菌やウイルスも洗い流してくれるためです。

帰宅時や食事前など、決まったタイミングで実施するように心がけましょう。

また、市販のうがい薬を利用すれば、より効果的にのどの痛みを改善できるでしょう。

水分をこまめに摂る


のどが乾燥している状態が続くと、痛みを悪化させてしまうかもしれません。

そのため、水やお茶をこまめに飲むことを普段の生活から意識しましょう。

ただし、先ほど説明した通り、炭酸飲料やアルコール飲料、また熱過ぎる飲み物などは避けることをおすすめします。

水分補給の際は、常温の水や、飲みやすい温度まで冷ました程よい温かさのハーブティーなどを選ぶのがベストです。

アルコールを控える


繰り返しにはなりますが、のどが痛いときには、刺激を与えてしまうアルコール飲料の摂取を避けましょう。

また、アルコールを体内で分解する際は大量の水分が必要となり、それが結果としてのどの乾燥へとつながりかねません。その点からも、のどの調子が悪いときはアルコールを控えるべきでしょう。

また食べ物ではありませんが、煙がのどの粘膜にダメージを与える場合があるため、喫煙も避けることをおすすめします。

マスクを着用する


特に外出時は、細菌やウイルスの侵入を防ぐためにもマスクを着用することをおすすめします。

また、就寝中ののどの乾燥が気になるなら、マスクをつけたまま寝てみるのもいいでしょう。

加湿器を活用する


室内が乾燥していては、のどの痛みを改善することはできないでしょう。

そのため、加湿器を用いて室内の湿度を一定に保つことも、非常に重要な対策となります。

室内の適切な湿度は50~60%程度だといわれているので、その数値を目安に加湿器を稼働させましょう。

濡らしたタオルをかけておくだけでも湿度を保つことはできるので、加湿器がない場合はその方法でお試しください。

のどが痛いときは、はちみつやねぎ、大根など栄養があり刺激の少ない食べ物を選ぼう




今回は、のどが痛いときにおすすめの食べ物と、避けたほうが良い食べ物の両方を紹介しました。

のどが痛いときには、はちみつやねぎ、大根、レンコンといった、栄養があり刺激の少ない食材を食べるのがおすすめです。

反対に、香辛料や酸味のあるもの、アルコール飲料、炭酸飲料などは、刺激が強いため避けるのが無難でしょう。




コラム監修者

平柳 要先生

平柳ひらやなぎ かなめ先生

肩書:医学博士(東京大学)/保健学修士(東京大学)

所属:株式会社 食品医学研究所 代表兼所長

【略歴】

東京大学大学院医学系研究科(生理学)修了後、イタリア・パルマ大学、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学の客員研究員を経て、日本大学医学部(衛生学)准教授となる。
これまで日本体育大学(公衆衛生学/労働衛生学)、佐野日本大学短期大学(公衆衛生学)などの非常勤講師、日本人間工学会、日本宇宙航空環境医学会、日本臨床高気圧酸素・潜水医学会の理事や日本衛生学会、日本予防医学リスクマネージメント学会の評議員などを務めた。
現在は(株)食品医学研究所の代表兼所長。

【専門分野】

・特殊環境医学(宇宙環境生理学、海洋環境生理学、作業環境衛生学)
・科学的根拠(エビデンス)に基づく食材の健康効果研究

【メディア出演歴】

・NHK「ためしてガッテン」
・TBSテレビ「名医のTHE太鼓判!」
・テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」
・CBCテレビ「健康カプセル!ゲンキの時間」
 その他、MBS・テレ東・BSフジなど多数出演。

【監修・寄稿実績】

・蜂蜜力(主婦と生活社)
・魔法のハチミツ(マキノ出版)
・体が整う とっておきのしょうがレシピ(ナツメ社)
 その他、食品の健康効果に関するムックや新聞・雑誌への
 記事の投稿・監修は200冊以上。

【執筆著書】

・がん予防に実は「日光浴」が有効なわけ-ビタミンDの驚きの効力(講談社)
・病気にならない!しょうが緑茶健康法(サンマーク出版、中国語版あり)
・医学博士が考案した長生きふりかけ(サンマーク出版)
 その他、専門書『現代生活と保健衛生』(篠原出版新社)・『新編衛生学実習』(南山堂)など、
 健康・保健に関する書籍を多数執筆。

【外部リンク】

食品医学研究所ブログ:http://h-and-w.jp/column/
マイベストプロ群馬ブログ:https://mbp-japan.com/gunma/food-medicine/column/




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